<ネタバレ>携帯画面の文字情報と、それを読むリーアム・ニーソンのリアクシ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>携帯画面の文字情報と、それを読むリーアム・ニーソンのリアクションを
同じ画面内に乗せながら物語を畳み掛けていく。
観客は双方に視線を配りながらの視聴を要求されるが、それぞれのショットを
定番的に分断させるよりも断然テンポとリズムがいい。
その意味でも「NON STOP」である。
犯人とメール交渉をしつつ、相手の反応を機内の複数の監視カメラを通して
女性二人にチェックさせていく。
そこに同時進行で機外との通話が重なる、といった具合に複雑な
シチェーションを的確に処理しながらテンションを上げていく手際がいい。
主人公を陥れていくマスメディア、謎解きに一役買う携帯動画メディア。
各種映像媒体の提示も現在的で面白い。
閉所での格闘アクションは相変わらず煩雑でぶつ切りなのが玉に瑕だが。
割れた鏡面に歪む主人公の像などは、もはや監督のトレードマークといえる。