<ネタバレ>坂で始まり桜坂で終わる、「はる」の映画である。
新井浩 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>坂で始まり桜坂で終わる、「はる」の映画である。
新井浩文らを始め、主人公コンビのドラマに深く関わるわけではないが
老若男女を幅広くそして浅く配置して、街の劇を構築している。
娘が最終的に瑛太を「お父さん」と呼ぶに至る別れのシーンがひとつの
クライマックスと云ってよいだろうが、感動が今ひとつ弱いのは何故だろうか。
便利屋の仕事を協働する、ベッドで添い寝する、抱きかかえる、という
交流描写もあるにはあるが、それらのシーンをラストで観客に想起させるべき
(例えば『ALWAYS 続・三丁目の夕日』での「ハンドクリーム」に類するような)
視覚的アクセントが欠けているのではないか。