<ネタバレ>奏者をコンダクトするJ・K・シモンズの顔面と手の連動ぶりは .. >(続きを読む)
<ネタバレ>奏者をコンダクトするJ・K・シモンズの顔面と手の連動ぶりは
舞踊のごとく、その静と動のメリハリは確かに視覚的快感すら催す。
その凄みとパワー故か、主人公であるマイルズ・テラー共々
クロースアップ主体のフレームサイズでバランスを取らざるを得なく
なったようでもある。
様々な対話シーンも台詞やショットの間合いを極力詰めてリズムと
テンポを作っているが、顔面アップ中心となるのはやはり気に掛かる。
ラストの檜舞台もそれが復讐の場ならば尚の事、晒し者にされる主人公と
聴衆達とのスケール比較をフレーミングで際立たせる等のひと工夫が欲しい。
主人公の憧れの場がこじんまりとしていては、彼の屈辱感が伝わらない。