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<ネタバレ>なぜ『2』かといえば、それが最も『駅馬車』的、即ち最も西部劇的だからだろうか。
近未来ものでありながら、狼煙としての発煙弾、砂嵐や土埃、
塩湖や奇岩や峡谷のスペクタクル、投擲と銃砲による襲撃などなど、
原初的でアナログな西部劇の風情が新鮮な魅力となっている。
(ついでにブルーの『アメリカの夜』(day for night)の魅力も加えておこう。)
原初的というなら、一台のビークルの構造をとことん使いこなし車上を動き回るアクションや、
メカニックを自壊させていくアナーキーぶりは『キートンの大列車追跡』や『マルクスの二挺拳銃』に遡ってもいい。
竿の反動を使った良きアナクロアクションなどは特に楽しい。
序盤の残念なコマ落としアクションではこの先どうなるかと不安になったが。