<ネタバレ>一筋縄ではいかない両儀的なキャラクター同士の取り返しのつかな .. >(続きを読む)
<ネタバレ>一筋縄ではいかない両儀的なキャラクター同士の取り返しのつかない対決。
遠方に雷光が走る繁華街の夜景や、黒・青・白を基調とした操車場の硬質なロケーション、
走る車窓を滲ませる夜の雨などとともに、結部を冒頭に持ってきて回想形式で語る
ノワールスタイルが運命論的な憂愁を終始纏いつかせる。
逆にそうした不穏感の持続が、エド・ハリスとの対決シーン以降の顛末を
間延びさせてしまった感もあるのだが。
階段といい、煙草や鏡などの小道具の用法といい、監督は案外ワイルダー好きだろうか。
お遊びのような移動空撮、スロー弾丸などはいい加減やめて欲しいし、
細切れ編集の格闘アクションは、『セブンス・コード』の前田敦子にも負けている。