<ネタバレ>清々しいくらいの「女尊男卑」映画で、学部長だか市長だかを始め .. >(続きを読む)
<ネタバレ>清々しいくらいの「女尊男卑」映画で、学部長だか市長だかを始め、まとも(?)な男性はほとんど登場しない。
クライマックスで、あわや三人のメンバーが押しつぶされそうなところでクリステン・ウィグの登場によって勢ぞろいとなるのだが、
彼女は単なる遅刻でしかない訳だから、そこには再結束のケレンというものがない。
普通は事前にメンバー間の確執だとかを配置しておくのが定石なのだけれど。
メリッサ・マッカーシーとの過去のわだかまりもいま一つ判然としないので、ラストの救出もエモーショナルな起伏に欠けてしまう。
というわけで、ドラマの抑揚のつけ方がまるで拙いのである。
政治的に配慮されたキャスティングバランスと、先端のVFXでありながら陳腐なバカ騒ぎ。それだけでは戦略的に厳しいのは当然である。