<ネタバレ>映画にブレーキをかけがちな謎解きを抑え気味にして、冒頭から一 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>映画にブレーキをかけがちな謎解きを抑え気味にして、冒頭から一気に逃走劇に突入していく手際がいい。
記憶も不鮮明なまま事件に巻き込まれるトム・ハンクスが、ヒロインと共に複数の組織から追われる展開が主となり、なかなかにスリリングである。
そこにロン・ハワード的な落下や水のイメージが溢れ、観光映画の趣ともよく融合している。
が、アップのショットの多さは辟易するし、アパート裏口からの脱出や壁の乗り越えなど、危機突破の具体的描写が弱いと思う。
アイデアの貧しさ以上にアクションの撮り方の不味さである。
トム・ハンクスとシセ・バベット・クヌッセンが雨の中で見つめ合うメロドラマ的な回想パートは
水のモチーフとも相まって情感のあるシーンだ。