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<ネタバレ>モニター内の劇中映画は手前に遮蔽物を置いて画面をフルスクリーンで見せることをしない。
眼のクロースアップを主体にして、深度の浅いフォーカスで画面奥を暈したショットを多用する。
敢えて見づらいショットが選択されているのも主題に沿った撮影スタイルという事だろう。
併せて当然ながら光の扱いも多彩であり、永瀬正敏に当てたプリズムの反射のような効果や、
浜辺や峠での夕陽のシーンなどが印象的だ。
永瀬が両手で水崎綾女の顔を触れていくショットがとても官能的である。