悪夢、人形、衣装、モノクロの脱色感と、まさしく押井守『紅い眼 .. >(続きを読む)
悪夢、人形、衣装、モノクロの脱色感と、まさしく押井守『紅い眼鏡』の元ネタだ。
オープニングの岩肌と地面の白く乾いた感触が無国籍的でいい。
ぶっきらぼうで早口の、聞き取りづらい台詞の応酬もまた癖になる。
繁華街でのゲリラ撮影にも、屋内シーンの陰影濃いノワールムードにも
ジャズ音楽がよく馴染み、
射撃の腕試しシーンの対話やら、疑似ストップモーションやら、
ギャグすれすれのシリアス(あるいはその逆)の数々が実に娯楽的で堪らない。
DVD版がシネスコ収録でないのが残念なところ。