映画バカである事をとことん装ってみただけで、この映画には真剣 .. >(続きを読む)
映画バカである事をとことん装ってみただけで、この映画には真剣味が足りないように思う。ロドリゲスは映画の恐ろしさを分からないからなのか、出来上がったこの映画には妙な安心感すらある。バカさ加減を観客に突っ込ませるに足るネタをふんだんに拵え、それらをグラインドハウス映画にオマージュを捧げたかのような身振りでもって、一種の上質さへと昇華させる。そうする事でこの映画からはグラインドハウス映画的精神が欠落するわけなのだが、まあそうはいっても面白いし、偉大なる「デス・プルーフ」のお膳立てとしては、役に立っていたと思う。ところでジョン・カーペンターはいつになったら新作を撮るのだろう。ジョン・カーペンターが一年に一度新作を撮っていさえすれば、ロドリゲスがこんな映画を撮る事もなかろうに。