<ネタバレ>昔の人は律儀というか、真面目だったんだろうな。
宇宙人が人 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>昔の人は律儀というか、真面目だったんだろうな。
宇宙人が人類に最初にコンタクトして、地球人が相手の月面基地を発見、出撃し攻撃、その後全面戦争になって、勝利する、なんて、一本の映画には荷が重すぎるに決まっている。が、最期まで描かないといけないという、固定観念というと時代的にかわいそうな気もするが、そういう律儀さが、スターウォーズを見ている今の我々には、なんて無謀なことを…という思いを抱かせる。もっとも、そこを解決しても、特撮技術がその分向上するわけではないのだが、少なくとも「局地的少数人数で物語が進んでいる感」は、何とかできたかも知れないのに。
で、そのムリを強引に推し通した結果、あらゆることが、安直に進む。
すでに相手の星深く入り込み、地球人の一個人を洗脳するテクノロジーを有している相手が、月面基地でまんまと敵の接近を許し、あまつさえ設備を破壊される。ここの宇宙人の描写、特に女性隊員がさらわれそうになるシーンなどを見ていると、高度なテクノロジーを持っているとは言いながら、制作陣はやっぱり侵略者を下等生物と見ているフシがあるのが、かなりイタイ。これ、当時の日本人の「外の人間観」だったりしない?
ちなみに、いま見て気付いたこと。劇中登場するコンピュータ「HIPAC」ってあのパラメトロンを使った日立の国産コンピュータだったんだ。
また、カナダの国旗が今のと違うとか。