<ネタバレ> スプーン1杯の砂糖が苦い薬を美味しくするとか、絵の中の楽し .. >(続きを読む)
<ネタバレ> スプーン1杯の砂糖が苦い薬を美味しくするとか、絵の中の楽しみを知るところとか、とにかく示唆に富んでいて面白い。
原作を読んでみると、メリーポピンズというキャラクタと大枠を借りてはいるが、私の好きな『2ペンスを鳩に』以降、子どもと銀行の件がほぼオリジナルであることが分かり、それが意外だった。
だが『2ペンスー』はまだしも、銀行頭取が子供の小銭を毟り取るという部分が、そこだけ随分と異質に感じる。この部分は、メリー・ポピンズが殆どタッチしていず、ちょっと風刺に過ぎるというか、描写が意地悪すぎる感(実際に子供からの返還要求を無視したら取り付け騒ぎが起こるのは当たり前で、事件は自業自得だ)がある。が、このへんの改変とその後の顛末が『ウォルト・ディズニーの約束』を観てみると(そして、それを信じるならば)、なるほど銀行を追われたお父さんの人格と名誉を、そうフォローしたかと思わせるのも、今見ると面白い。
ただし、煙突掃除夫のダンスシーンはもうちょっと削ってもいいんじゃないか?とも思った。