<ネタバレ> 非常に正統的でオーソドックスな西部劇。何しろジョン・ウェイ .. >(続きを読む)
<ネタバレ> 非常に正統的でオーソドックスな西部劇。何しろジョン・ウェインだから。土地と牧場を騙され奪われたケイティの息子たちが、その復讐と、自身を陥れた罠に立ち向かう話。
土地の所有を巡ってのイザコザ、町に巣食う悪党たち、罠にはめられる主人公、囚人をリンチにしようとする町の衆と、それを防ぐために護送する保安官、主人公に(が)思いを寄せる美しいヒロイン、激しい銃撃戦、最後の決闘、ウエスタンのあらゆる要素がてんこ盛り。
そして、主人公の正々堂々とした行動原理の基であるのは、タイトルにもなった、ケイティ・エルダーという西部女。エルダー兄弟と言っちゃうと、その辺が薄れてくる感じだが、『ケイティ・エルダーの息子たち』というタイトルは、登場はしないが、この映画の重要な精神性の元になった、一人の女性の偉大さを感じさせる。「おふくろはそんな事はしなかった」「おふくろならこうしただろう」という、ジョンの真っ直ぐな行動規範を見ると、この大男の母親への思いが感じられて、微笑ましくさえなってくる。
ところで、昔っから、この名前を聞くと、あの有名な歯科医兼賭博師の情婦を思い出してしまうんだが、何かの狙いなのかな?