高度成長期の陰で必死に生きていたであろう人々の生活感が赤裸々 .. >(続きを読む)
高度成長期の陰で必死に生きていたであろう人々の生活感が赤裸々に現れていて、何だか自分が生まれた頃の親の苦労を追想するようで切なかった。そりゃ悲惨すぎてありえないだろう、と思うようなことが実際に起こりえた時代だったのだろう。全編を通じてひたすら地味で暗くて心休まらないエピソードばかりで、だんだん見ている方も辛くなってくるのだが、こういう時代に必死に生きた世代のおかげで今の豊かな日本があるのだろうとか、彼らの憧れた豊かな生活を当然のように享受して漫然と生きている私たちは豊かさと引き替えに失った物もあるのではないかとか、色々と考えさせられた。