映画にはどのようなジャンルにも“古典”と呼ばれるものがありま .. >(続きを読む)[良:1票]
映画にはどのようなジャンルにも“古典”と呼ばれるものがありますが、クンフー映画というジャンルにおいてはこれがそれだと思います。
話自体は実にオーソドックスでシンプルな勧善懲悪ものですし、アクションは後の映画のようなスピード感や派手な演出はありませんが、キメ細かく迫力は充分でして、型の一挙一足が格好良くバシバシと決まっております。
また、ラマ僧や彼らに武術を習ったというチェ将軍の拳法も、少林派が使うそれとは少々個性付けしてあるのも特筆すべき点です。
普通のクンフー映画ならば、空手の衣装なのに格闘スタイルはクンフーというように格好だけというのが定石パターンですから、この演出センスは貴重です。
特に剛健なチェン・カンタイと柔軟なフー・シェンといった対照的な個性の立て方は見事。
武術指導の唐佳、劉家良の技量や監督の演出力の高さが見て取れますね。
とにかく気軽に見るのにうってつけなクンフー映画の良作です。
マカロニウエスタン調のテーマ曲も燃えます![良:1票]