<ネタバレ>映画のテーマそのものは真新しい物ではなかったけど、それぞれの .. >(続きを読む)
<ネタバレ>映画のテーマそのものは真新しい物ではなかったけど、それぞれのエピソードが織り成す
精巧なストーリーは私好み。ああいう収束の仕方も新手ではないけど、たまらないって感じかな。この映画に関しては、時間を遡ると言っても一日前。登場人物が多くても、時間軸を変にいじっていないから、目の前にある問題にストレートにこちら側も向き合える感じがしましたし、その上、映画全体に蔓延する閉塞感は、日頃私が抱えてるものと似ていて、ぐいぐい引き込まれて行きました。
マット・ディロンが、若い相棒に向かって、「お前もあと2、3年すれば、分かる。」
と言った場面や、サンドラ・ブロックが、「どうしてだか分からないけど、腹立だしくて
イライラするの。」と、電話で叫ぶ場面。この2つが私の印象深いシーンです。
どちらも、複雑なキャラを理解するに足る場面だと思うし、大部分の人が抱えているであろう苦悩やもどかしさも表現しているなぁと。人種問題やドラッグ、介護問題と色々提示されてはいるのだけど、私にとっては、沢山の人間が連鎖したり呼応したりする事に今1度振り返れと言われたような、そんな作品でした。
最後、病気の為になかなかおしっこが出ない父親と一緒に泣くマット・ディロンが、短かったけれども、良いシーンだと思いました。個人的には「マント」のくだりより泣けました・・・