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<ネタバレ>この映画、冷静に考えるとたしかにストーカーなんですけど、悪意をもって観てほしくないです。いわゆる”普通の人”が恋人であっても、自分を大事にしてくれなかったり、(自販機の2人は恋人ではありませんが)暴力を振るったりします。アダムは”猿の内臓を移植してる”など、一般に偏見をもたれていますが、内面は純粋な青年。この映画、けっこうキスシーンや裸のシーンが多いんですが、そこにはいわゆるエロスを全く感じませんでした。それだけプラトニックな物語だったのではないか、と推察します。スケート場で、いま付き合っている人を告白するキャロラインの笑顔がキラキラ輝いており、アダム本人がいないところで親友に語るキャロラインをマリサ・トメイは上手く演じていたと思います。キャロラインにとっての夢だった、愛する人と観に行くアイスホッケーの試合。日本の名優・松田優作も死ぬ直前、家族を遊園地に連れていったそうです。恋人としての務めを果たしたアダムは、精一杯生き抜いた、最高の恋人だと思いました。