<ネタバレ>毛虫やネコや雨宿りしていた女性には優しいチャップリンが(あれ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>毛虫やネコや雨宿りしていた女性には優しいチャップリンが(あれは狙いか?)、あんなに機械的な殺人を犯す役をやっていたのが衝撃的でした。元銀行員という設定からか、手に入れたお札を数える仕草が淡々としていて、恐怖です。不況がいかにして人を変えてしまうか、貧しい者が溢れる中、そうした人々の上にあぐらをかいて、優雅な生活を送っている人間たちがいかに社会に無益であるか、戦争での大量殺人と家族を養うために人を殺すことの罪の重さがどう違うのか、批判に満ち満ちた映画であると言えます。『独裁者』で軍国主義を批判しておいて、その次はこれで『資本主義』を批判するとは…。チャップリンがいかにナショナリズムを理想としていたかは、どの映画を見てもズシリと感じます。