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<ネタバレ>まず最初に日本じゃ絶対にこういう映画は作れないであろう!二つの人種、白人と黒人が同じ国の中で同じように1つの家の中で生活する。アメリカだからこそより強く感じられる人種差別問題と人種を超えた友情、そういうものが丁寧に描かれていて感心させられた。タイトルにある「ヘルプ」という本を書くことになる白人女性、ヒステリーな白人女性と金髪姿に巨乳を意識させるかのような馬鹿女全開の白人女性、いずれも全くタイプの異なる3人の白人女性の存在があるからこそそれとは対照的な黒人のメイド達の白人女性に対する接し方の難しさというものを大きく感じられる上にこの映画、白人にも黒人にもそれぞれ共感出来るようにきちんと描かれているのがこの映画の良い所である。黒人だというだけで白人の警察官に逮捕されてしまうエイビリーン、そんな中でもめげずに頑張ろうとする姿、そして、無事に帰ってきたエイビリーを優しく向かえる同じ黒人達大勢の姿に仲間意識、仲間を思いやることの素晴らしさを教えてくれる。色んな意味で考えさせられる映画になっていて見応え十分!ほとんど女性の視点的な雰囲気の映画ではあるけれど、男諸君も見て損のない映画である。それにしても見ている間、やたらと腹が減ってきて困った。そういう意味でも「ヘルプ」な映画でした。暗くなりがちなテーマなのに笑える部分もあったりと単なる暗いだけの人種問題映画になってないという意味でも評価したい。[良:2票]