<ネタバレ>決して、何かに大して騒いだり、多くを語ること等しない。それで .. >(続きを読む)
<ネタバレ>決して、何かに大して騒いだり、多くを語ること等しない。それでも刺さる。語り口は静かだけど、キャラクターの生き生きとした描写によって飽きることなく見ることができた。
等身大の若者、学生の青春を描いている。音楽に対する思い、色で例える事ができるヒロイン、そんなヒロインが言葉に出さずに身体全体を使い、家の前、沢山の花に囲まれた玄関先で楽しそうに踊る。台詞などなくても、言葉になど出さなくても嬉しい気持ち、楽しい気持ちがひしひしと伝わってくる。
山田尚子監督の演出、吉田玲子脚本によるなんて事のない青春を映像で表現してるのがこの映画の良いところ。
何でも説明しないと分からない、つまらないと感じる人にはつまらない、低評価になるだろうけど、映画は余計な台詞をできる限り削って、映像で見せるのが映画本来の持つ魅力だ!そういう気持ちで見るとこの映画の良さに気付くわけです。聲の形の後に全く雰囲気に違う内容でも見せる山田尚子、吉田玲子の黄金コンビ!次はどんな作品を見せてくれるのか?楽しみだ。