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<ネタバレ>怖い!何とも恐ろしくて残酷!それでいて、この悲しさの中に見える家族の絆とでも言うのかなあ?切っても切れない親と子の関係をここまで恐ろしく描いた作品など観たことがないぐらいの恐ろしさです。作品の出来、又は好き嫌いで言うならば断然「砂の器」の方が好きですが、人間の持って生まれた残酷さ、矛盾さというものの描き方ではこの作品の方が上だと思う。もう、とにかく最初からしてやられました。3人の幼い子供が無邪気に遊んだり、歌など歌ってるシーン(この時の歌の誰だ!誰だ!誰だ!空の彼方に踊る陰♪白い翼のガッチャマン♪は丁度、この頃の子供達とほぼ同年代の私にはこの歌からして、これはと画面に釘付け!)そして、そんな子達を連れて別の女と暮らしている旦那の元へと向う母!この後の展開はまるでちょっと前の昼間のドラマのような雰囲気?違うか?とにかく観ていて恐ろしくなりました。東京タワーに次女の良子を置き去りにし、去っていく父の姿とそうとは知らず、よっこは?よっこは?と父に聞いて回る長男、利一の姿と「お父さんじゃないよー」「知らない人だよー」ていうあの台詞、何とも残酷なシーンだと思うと共に二度と忘れることの出来ないほどの大きな衝撃を与える台詞となりました。