伊丹万作監督によるオリジナル作品は未見の上で言わせてもらうと .. >(続きを読む)
伊丹万作監督によるオリジナル作品は未見の上で言わせてもらうと、話そのものは面白いが映画としての面白さはさほど伝わってこないのは、これは脚本に問題があるようにも感じられるし、あの音楽も何だか時代劇とは全く合ってない。浮いている。原田三枝子とフランキー堺の演技に関しては素晴らしい。それなのに作品そのものはしっくりこない。テンポが悪い。本当なら5点が良い所かもしれないが、6点にしたのはフランキー堺と笠智衆というまるで昔の邦画ファンにとっては夢のような共演を観れたからである。それも時代劇で観れたというのは後にも先にもこれが最初で最後である。確かこの二人が共演している映画となると「世界大戦争」という邦画史に残る大傑作があるが、とてもじゃないけど遠く及ばない出来栄え!まあ、はっきり言って私のような余程のフランキー堺ファンであり、笠智衆ファンでもない限りは人にはお薦めしようて気持ちにはなれない。しつこいようだけどフランキー堺と笠智衆の共演あればこその点数である。最後にあの大傑作「無法松の一生」の脚本家でもある伊丹万作自身が監督したオリジナルの方を見たいし、見たくなる。