世界を自戒に陥れた観念的傑作羅生門、ヒューマニズムの最高峰と .. >(続きを読む)
世界を自戒に陥れた観念的傑作羅生門、ヒューマニズムの最高峰といわれる生きるから七人の侍、日本刑事サスペンスの金字塔天国と地獄までオールジャンルに傑作を世に出した黒澤明。対してこの作品は決して名作とか呼ばれる部類ではないただの娯楽時代活劇だが、斬新な視点とスリルのがある中にもコメディタッチでユーモアを交えて描かれたエンターテイメント作品。ハリウッドのオールジャンルのヒットメイカービリー・ワイルダーしかり、名監督にして名脚本家はこのようなセンスが問われる作品でこそ真価を発揮する。その視点で言うと黒澤の真骨頂はこの作品とも言えるだろう。