広能が中心の話ではなくシリーズのコンセプト・方向性を示す補足 .. >(続きを読む)
広能が中心の話ではなくシリーズのコンセプト・方向性を示す補足編のような役割を持っている番外編的位置付けであるため、シリーズの中では異色のエンターテイメント性を持つ。ということもあり面白さこそあるのだが、最後「若者の~」という補足で誤魔化してはいるがほとんど暴力黙認映画となってしまっている。本来決してそのような映画では無いのだが、この辺りの処理のまずさがのちのバトルロワイヤル問題などに繋がってゆくのだろう。仁義無きシリーズのうち特に本作品に多大な影響を受けたと思われるクエンティン・タランティーノはこの辺りの描き方が上手い。単品としてはそこそこ楽しめるがシリーズの中ではあってもなくても良い存在。