映画監督としての自分を徹底的にパロった前半は「『TAKESH .. >(続きを読む)
映画監督としての自分を徹底的にパロった前半は「『TAKESHIS'』的再構築か?」と必死に言い聞かせて何とか着いて行けていたものの、後半で突如『みんな~やってるか!』状態になりお手上げ。あの破壊っぷりはとんでもないです。その破壊自体に力があればまだよかったのですが、これがまるっきりダメ。見ていられない。ダイナマイトによる派手なビル解体を期待していたのに、火薬が湿っていたり不発だったりでなかなか壊れず、最後にはヤケになった解体屋がピコピコハンマーで叩きにかかって内輪だけで盛り上がっているのを無理矢理見物させられている……なんかそんな感じの映画。前作に続いて「創造なき破壊」を敢行した北野監督、そろそろその先にあるであろう「創造」の方でもビックリさせてほしいものです。 同時上映の短編も新鮮味ゼロでイマイチ。