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まず目を引くのは、原爆投下直後の広島の惨状を「これでもか!」というぐらいに生々しく描いた前半部分。かつてトラウマになった漫画「はだしのゲン」が吹っ飛んでしまう程の凄まじい衝撃映像の連続に思わず目をそらしそうになりました。不覚。そのインパクトに比べると昭和25年の話は若干弱い気もしますが、それでも直接被爆者や二次被爆者が次々と死んでいく展開は実に恐ろしく、原爆の被害が一過性ではない事の残酷さを否応無しに思い知らされます。また、矢須子の「その後」を敢えて描かない寸止め描写も◎。もし今これをリメイクしたら、思い切り泣ける「最期」にしてしまうんでしょうね。[良:1票]