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<ネタバレ>かなり不快な映画。しかしレイプという犯罪がどれほど人を狂気に駆り立て、そして残酷な行為かと言うことがよくわかった作品。それにしても自由自在にグルグルするカメラまでも不快だし、メメントのパクリも不快。内容自体も女性がレイプされて復讐するというだけの話。とくに深いわけではない。一つ興味深い点があるとすれば、アレックスが言う「人の運命は最初から決まっている。正夢がそうであるように」というシーンとその後に言う「赤いトンネルの夢を見た」というシーン。これはあまりにも悲しすぎる。全くさりげなさが伝わってこないセリフだけどやっぱり悲しい。しかし、モニカベルッチがアナルレイプされるシーンは相当リアルで本当にレイプし、そしてレイプされているかのよう。あのうめき声は迫真の演技だと思う。それにしてもヴァンサンカッセルもモニカベルッチも露出しすぎでしょ。とくにヴァンサンのチンポなどは別に見たくもないし、玉が潰れたとか正直どうでもいい。それでいてキューブリックを意識したかのようなあのポスター。一体何がやりたいんだ?ワンシーンワンショットですごいだろ!っていいたいのか?それなら黒沢清やアンゲロプロスのロングショットのほうが遥かに的確に空間を把握している。全く、この監督は鬼才とか言われて調子に乗ってるね、うん。