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<ネタバレ>2つの原作、2人の主人公、2つの映画会社。 「ポセイドン・アドベンチャー」の規模が拡大されたぶん分散された感はなくもないが、「ポセイドン」の水攻めの次は火攻め。 豪華客船や超高層ビルといった巨大建造物は、70年代において製作者アーウィン・アレンの攻撃対象となった。 二大スター競演が豪華で、ポール・ニューマンは自身のプランニングを改悪され人命救助に奔走する設計者、スティーブ・マックィーンは不屈の精神で鎮火に挑む消防隊長、ふたりの主役を配したことで大火災の恐怖の中にも心強さがある。 キャラクターが多い分様々なドラマが生まれ、命を落とすのはリチャード・チェンバレン演じるロジャーのような悪党ばかりではなく、特にハリーとリゾレットのエピソードは彼らが若くはないだけに哀切をつのらせる。 「ポセイドン」で主題歌を吹き替えたモーリーン・マクガヴァンがラウンジで「愛のテーマ」を歌っており、あちらほど大きな扱いではないが佳曲。 タイトルは「ザ・タワー」「グラス・インフェルノ」をあわせたもの、巨大なグラス・タワーのセットが迫力を生み、スタントマンのために熱くない炎も開発されている。 ニューマンとマックィーンがあいまみえるラストも印象深い、パニック・ムービーの代表格。