<ネタバレ>ビャンバスレン・ダバーが「らくだの涙」と同じモンゴル遊牧民を .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>ビャンバスレン・ダバーが「らくだの涙」と同じモンゴル遊牧民を描いてより映画的、空の青と草原の緑が美しいコントラスト。 影の主役はナンサや妹より末っ子弟クンか、巧まざる仕草が笑みを誘う。 厳しい遊牧の暮らし、迷い犬のツォーホルもかわいいというだけでは飼ってもらえない。 定住しない彼らの家ゲルの解体は手間のかかる大変な作業でも、彼らには日常的な儀式なのだろう。ドキュメンタリータッチの中に最後はドラマ仕立て。 猛禽の群れに歩みよる弟は、望遠の圧縮効果による見た目より距離があるはずだが、一瞬ヒヤッとさせるのが淡々と進む作品のスパイスに。 定住化が進み遊牧民たちはいずれ時の流れに静かに姿を消していくのが予想されつつ、今を生きる彼らをいとおしむような視線。[良:1票]