「今日「アンヴィル!」だよ」「あ~(一応)見なくちゃ…」だっ .. >(続きを読む)
「今日「アンヴィル!」だよ」「あ~(一応)見なくちゃ…」だったんだけど、よかった。 カナダのHMバンドで監督はイギリス人。 「ターミナル」の脚本を書いた人(共同)で、アメリカの感動作はたいてい苦手なのにアレは例外なのは不思議だったけれど、あまりオメデタくしないで最後も質素なのがイギリス的かもしれず、これもハタから見ればミジメかもしれない彼らを(どうなるかもわからずに)淡々と見守りつづける。 スティル・クレイジーなリップスとクールなロブの友情は、すでに兄弟か夫婦の境地。 最初と最後が日本なのは、この国のプロモーターがメタルフェスに彼らを招聘したからこそ、このドキュメンタリーも完成をみた証で、(「ランナウェイズ」同様)日本の特殊な位置も見える。 あの電話から後はムードがガラッと変わるけど、必要以上に引っぱらずにタイトにまとめており、もっと見ていたいと思えるサジ加減が好ましかったし、興奮冷めやらぬ渋谷の2人も幻想的に撮れていて、イイもの見たなって気がした。 この映画でふたたび注目され、音楽1本でやっていけるようになったと知り安堵するのは、かいがいしく働いて「これでライヴがやれるんだから俺は幸せ」とつぶやくリップスを見たからなんだろう。 笑顔がこんなにうれしく感じる映画もないと思えるのは、30年の情熱の重みかもしれない。 (ヘヴィメタじゃないけど、ツェッペリンの「祭典の日(奇跡のライヴ)」の上映(17-18)も見てネ♪)