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<ネタバレ>ハリソン・フォードとピーター・ウィアーの「刑事ジョン・ブック/目撃者」の翌年の作品であるのにマイナーなのは、問題作・異色作であっても見ていて楽しい作品ではないからだろう。 アメリカの物質社会を嫌い、家族を連れて中米のジャングルに飛び込んだ発明家アリー。 当初は知恵で順風に乗り切っていた彼が次第に壊れていく様は、大自然の中で孤立した人間の弱さ、傲慢さを滲ませて苦い。 文明から逃れたはずの彼が密林に自分の文明を築こうとして敗れ去るアイロニー。 演技派というわけではないフォードには微妙な役柄であり、結果的に変り者の父親に複雑な感情を抱く息子役のリバー・フェニックスが際立つことに。(「スタンド・バイ・ミー」よりピュアなイメージ、これが縁で「最後の聖戦」に?) 父を超えて生きようとする彼の、目を開かれた言葉が緑と水の世界に響く。[良:1票]