前の方にある、トム(ウィリアム・ハート)が初めてアンカーをつ .. >(続きを読む)
前の方にある、トム(ウィリアム・ハート)が初めてアンカーをつとめるニュース番組の躍動感がすごく、ジェーン(ホリー・ハンター)の有能さもわかるし、ジョーン・キューザックがビデオテープを手に引き出しの下を滑りぬける場面は一秒を争うテレビ局のあわただしさを表現した名シーンで、ニュース映画としてのハイライトはここ。 あとはじっくりとタイプのちがう3人の男女のドラマを描く。 子供時代のプロローグと7年後のエピローグで構成も凝っています。 ホリー・ハンターはこれと「ピアノ・レッスン」が代表作でしょうけど、この映画では彼女の小柄さをハッキリと見せて(トムと一緒にいると「ミイ」みたい)、いわゆるセクシーなヒロインではなく、タクシーの運転手にも道順を細かく指示してしまうような女性。 ルックスがよく世渡り上手なトムと能力がありながら千載一隅のチャンスも生かせないアーロン(アルバート・ブルックス)がいて、一人の人間としてはアーロンと気があいながら、女としてはトムにひかれてしまうジェーンにはリアリティがあります。 ほろ苦いながらも、エピローグによって青春のひとコマになっているのがいい。 「あななたち、そうしてるとあの頃にかえったみたい」っていう感覚はどこの国でも同じ。