占領下のパリで、進駐ドイツに日和見的な肉屋のムッシュ・バティ .. >(続きを読む)[良:1票]
占領下のパリで、進駐ドイツに日和見的な肉屋のムッシュ・バティニョールがひょんなことからユダヤ人少年を保護することに。 最初から最後までスリリングで飽きさせず、「重い題材でもできるだけ軽く描きたかった」のは結構なんだけど、「しょせん人間なんざそうキレイなモンじゃない」といった主演・監督・脚本のジュニョさんの開き直り・強引さはちょっと気になったかな。(人間を動物として描くリアリズムって当り前すぎて高級と思わないので) 俳優が本業のためか一本調子なのが印象を浅くし、子供向きでもないしウサギ好きな人にも向かないか。 けど必ずしも好人物でないオジサンが、知らず知らずのうちに子供たちに肩入れしていくのがこそばゆくも嬉しき奮戦ぶりで、「がんばれ!」と応援したくなる。 怪我をしたナチス将校をヘタレに、フランス警察をワルに描いたり、聡明さと子供らしさが共存するシモンは結構したたかと変則的な描写もおもしろい。 スイス国境でのおじさんの翻意も胸が熱くなった。 農場の少年マルタンは「ピエロの赤い鼻」の男の子。[良:1票]