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<ネタバレ>ジョーズやディープ・ブルーのようなパニック系サメ映画かと思いきや、リアルを追求した海上恐怖映画でした。スキューバ・ダイビングを年に2~3回はする私には「海に置き去りにされる」「サメが襲ってくるかもしれない」「助けは来るの?」という恐怖が、決して派手ではない演出でも存分に伝わってきました。神経をすり減らされていく2人のやりとりや、水面ギリギリからちらほら見えるサメの撮り方は良かったと思います。それに所謂ハリウッド的映画ではありえない、夫の地味な死に方もリアルでいいですし、救いようのない終わり方も嫌いではありません。が、納得いかないのは「SAWを越える恐怖」「実話です!」などの謳い文句。SAWとは恐怖の種類が違うし、実話と言えるのは設定だけ。サメに襲われて死んだかなんてわからないのに実話実話ってアピールするのは海への恐怖心を無駄に煽るだけだと思います。