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<ネタバレ>自分の欲のために身を滅ぼすお話。武時をそそのかす浅茅の怖いこと!武時夫婦は強欲に囚われて道に外れたことをして、最後はその報いを受けるのだけども、そのとばっちりを食らった人々側についての描写がなかったせいで、武時の罪の深さというものがイマイチ伝わってこなかった。そのせいか、武時は奥さんにそそのかされて身を滅ぼした可哀想な人に見えてきてしまった。ただ、思うのは蜘蛛巣城に関わる全ての人は武時と同じなのではないかと。武時は主君に背いたわけだが、映画のラストで武時を裏切った武士たちも自分かわいさに主君に背いたことになる。武時の次の城主は三木の息子という予言だったが、前城主の嫡男も生きているのでまた争いとそこで渦巻くであろう強欲の予感がする。前城主も主君を殺してたっけ。蜘蛛巣城という存在自体が強欲という蜘蛛の巣に絡め捕られる人間そのものを表しているのでは。