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<ネタバレ>評判がよいという噂は聞いていたものの、事前の予備知識まったくなし。いったいどんな映画なのかを全く知らずに見たので、冒頭でジョーカーが出てきても、バットマンが出てきても、しばらくバットマンの映画だと気がつかなかったくらい(『バットマン・ビギンズ』は未見)。それにしても凄い映画。まず俳優陣が凄い。あのマイケル・ケインまで出てきたのは驚いた。ジョーカー役のヒース・レジャーが、また良い。かつてのジャック・ニコルソンを見て、彼を超えられないのではないかと思ったが、あっさりとジョーカーをものにされてしまった感じだ。レイチェル役のマギー・ギレンホールも知的な女性という印象があるし、ゲーリー・オールドマンやモーガン・フリーマンは、改めて語るまでもないだろう。脚本は「バットマン」の骨子を守りつつ、あえて漫画調をやめ普通の都市の話にしたというのも結果論的ではあるがよかったと思う。ジョーカーが無茶をしすぎるので、「放っておけばまた無実の市民が殺されかねないのに生かしておく」ことにやや疑問を感じたものの、遠慮のない映像にもどんどん引き込まれていく感じで、映画館で見てよかったと感じる作品だった。