<ネタバレ>傑作。実際は、そんなにうまくいくはずがない、と思いつつも、あ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>傑作。実際は、そんなにうまくいくはずがない、と思いつつも、あからさまなほど都合のよいストーリーに魅了された。【超ネタバレ注意→】収容所の実態がそんな生易しいとは思えず、“シャワー”を浴びていなくなっているはずの子供のために食糧を分けていたら、本人がまいってしまうはず。子供も、ずっと隠れていられるほど分別がある年ではないだろうし、トイレはどうしたのかということも気になる。陽気に見せる面と対比されるはずの辛い環境が、あまり深刻には描かれていなかったのは気になるところ。また、あのときドーラが乗り込んでこなければ、グイドは息子のことだけを考えることができ、最後に危険を冒す必要もなかったわけで、乗り込んでくるときに「来るな」と言わずに、「お母さんも来た」と息子に話しかけていたのは気になる。一度くらいはグイドとドーラが顔を会わせられたらよかった。