<ネタバレ>この作品を初めて観たのは中学生の頃、今思えばその時の私は人生 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>この作品を初めて観たのは中学生の頃、今思えばその時の私は人生だの郷愁だの愛だの夢だのとは無縁で、内容は理解していなかったはずです(今も怪しいものだが;)。ですがラストのキスシーンのフィルムに涙した覚えがあります。きっと意味なんかわかっていなくても何かを強く感じたのです。この映画、完全版の方が評判が落ちますね。私も完全版も好きですが、短い方がより良いと思います。完全版の方が落ちる理由は、説明が入り答えが出され、想像の範囲が狭まってしまうからというのが大部分だと思います。私は逆に完全版の方がある意味、色々と考えさせられます。でもそれは想像とは違う何か別の余計な事です。上手く説明できませんが、つまり本作は考えるのではなく、感じる映画なのではないでしょうか(ブルース・リーとは関係ありません;)。だから説明はいらず、知らず知らずのうちに心に触れられて、感動するのだと思います。ちなみに私の好きなシーンはラストはもちろんですが、トトとアルフレードの別れのシーン。「お前とはもう話さない。お前の噂を耳にしたい。」と言うアルフレードに、愛の強さ、深さを感じました。
それから忘れてはならぬのが音楽。抜群に良いです。本作とは何の関係も無いTV番組でも使われていたりしますが、その度にこの映画を思い出します。それぐらい印象深いです。