暇なので、2回ばかり観てきた。
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暇なので、2回ばかり観てきた。
んで、ネタバレは無しの方向で書いてみようと思う。
――シン・ウルトラマン。
今回は「ネタバレ」じゃなく、逆に「お勧め」として評したい。
要はネタバレせずに、これを意識したら面白くなるんじゃないか?と。
なので、未見なら…是非読んで欲しい。
そして、あの男を「先入観抜き」で意識して欲しいのだ。
そう――ウルトラマンだ。
みんな名前は知ってる、もしくは知ってるつもりのウルトラマン。
彼は、神の如き力を持った超人と捉える人が多数だろう。
恐らくは、そういう評価を皆は持ってる。
だが、こう考えてみた。
彼を超人や神ではなく、一人の「人間」として考える。
苦痛も痛みも、孤独感もある…独りの人間として。
自らの任務よりも…人類の幸せを願っている、彼。
ただ、ただ、人間の世界を…その幸せを願っている。
神永新二を巻き込み、無念にも彼の命が奪われてしまった。
その悲しみもあり、人を知ろうとする。
任務でこの惑星に来たのに、今では人を理解しようとしている。
地球という名の異国でただ一人…孤独の中で。
彼は、身体を張って…人々のために戦う事を誓う。
だが、攻められれば傷つき、体力を消費し…疲弊する。
そんな中で、全身を満身創痍になりながらも戦い続ける…それがウルトラマンだ。
――超人ではない。
あのハートは孤独な、たった一人の人間なのだ。
考えて欲しいんだ。
神永新二という男…いや、正確にはウルトラマンと一体化した神永新二を。
少しばかり人間らしくない性質の彼…あまり感情を表に出さない男だ。
故に、彼の想いが伝わり難いかも知れないが…彼ほど人間らしく、覚悟を持った男も居ない。
凄い格闘家だって、武道家だって殴られりゃ痛い。
格闘技の観戦をしてても対戦者の痛みは、およそ伝わってない。
そんな中でも、周囲に言いたい事を言われても、恐れずに戦いに赴く…それがファイターだ。
そして、ウルトラマンも、たった一人の孤独なファイター。
故に戦い続ける。
自分の想い…人の幸せと、この星の未来の為に…。
それが、ウルトラマンだ。
ウルトラマンは――戦う。
けど、悲しみもあるし…傷つきもする。
ただ…人の為に戦い続ける男。
それが、ウルトラマンだ。
誰か、彼の代わりに動けるか?
それが出来ないなら刮目せよ。
そして、せめて応援してあげて欲しい。
たった独りの男の戦いを。