<ネタバレ>世の中にいつ見ても泣ける映画は数あれど、見るたびに泣けるポイ .. >(続きを読む)[良:2票]
<ネタバレ>世の中にいつ見ても泣ける映画は数あれど、見るたびに泣けるポイントが増えていく映画と言うのは珍しい。今回はラスト30分涙垂れ流し状態だった(苦笑)
圧巻なのはラスト、メイの失踪にかけての空の描写。息をのむような夏の青い空をこれでもかと見せつけ、その中で不吉な報せがもたらされる。徐々に空の光はくすみ、紅みが増し、黄昏が訪れる。その全ての空の色に見られるこだわりが半端ない。この一連の空の情景を美術的な最大の見せ場としているのだが、なんとその空の色彩のみでクライマックスにかけての時間経過を説明し、登場人物たちの焦燥感を演出してしまう。こんな荒業、アニメでしかできない。
子どもは子どもの目線で楽しく見ることができるし、大人は大人の目線で唸り、涙することができる。間違いなくジブリの最高傑作だろう(と、『紅の豚』に関しても思っているのだがどうしたものか)。[良:2票]