ブサイクブサイクとさんざんなMJだが,確かにブサイクである。 .. >(続きを読む)
ブサイクブサイクとさんざんなMJだが,確かにブサイクである。というより,キルスティン・ダンストをブサイクに撮ってしまったサム・ライミが悪い,と,ここでささやかな助け舟を出しておく。で,この悩めるヒーロー,スパイダーマン。すぐ隣にいそうなキャラクターで共感を呼ぶ。「大いなる力には,大いなる責任が伴う」その言葉の重圧と,生身のティーンエイジャーとの狭間で呻吟する主人公を,トビー・マグワイアがうまく演じている。それ以外はアメコミ一本槍の世界だ。とはいえ,単なる活劇映画として観ても,青春の光と影を嗅ぎとる胸キュン映画として観ても面白い。ところで少し脱線して,原作平井和正/作画池上遼一による和製スパイダーマン(勿論コミック)を手にする機会があれば,是非一読してみてください。傑作です。