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<ネタバレ>エイリアン・シリーズとは不思議だ。なぜなら本作以降,すべての作品がそれぞれの前作のストーリーをないがしろにして成立しているのだから。総本舗であるオリジナルへの敬意を込めたオマージュ的な要素は殆どない。むしろ挑戦しているかのような作り方を見ているうちに,何だかリドリー・スコットが陰でこっそりとほくそ笑んでいるような気がした。さて本作で,リプリー女史がいよいよ本格的に人間離れしてくる。“力があれば戦える”という点をいっそう強調して,前作のゴシックホラー路線から一気にアクション電車道へと力業で持っていくのは,いつものキャメロン流。例のパワーローダーを使った格闘シーンは爽快感すら漂う。画面の前でうぎゃ〜と叫びながら前作を観た人は,まさかこいつと組んずほぐれつをやらかし,挙げ句にフォールしてしまうとは想像もできなかっただろう。それほどこの異生物は絶対的だったのだが,生物である以上殺せるということを観客に気づかせたキャメロンはいい仕事をした。でもまさか3であんなプロローグに続くとはね……おっと,あぶない。だが一度物語の流れをチャラにしないと新作をつくれないというのは,エイリアンというキャラクターがいかに際だってそそり立っているかの証明にはなると思う。[良:2票]