<ネタバレ>ほとんど感動するくらいダメである。
超豪華声優陣で制作費の .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ほとんど感動するくらいダメである。
超豪華声優陣で制作費の半分くらいは喰っているのでは、と思われるが、声優の良さなどではとーてもカバーしきれるレベルじゃないダメさである。こんなに豪華な声優を使うくらいなら、彼らをそのまま実写で撮ったほうが何倍もマシなものが出来た(最低最悪の脚本ゆえ、C級作品にしかならないが)。
ストーリーを坂口が書いても(あまり感心しない内容だが)、脚本を外人が書いている時点でもうダメ。それは、もちろん坂口が英語の脚本を書く能力が無いことが理由なのだが、結果を見よ。案の定、要りもしないアメリカンジョーク満載になってしまったではないか。
アメリカ人の男=アメリカンジョークを言わないと人間扱いされない。
彼らに脚本を頼む=当然のサービスでアメリカンジョーク満載=ハリウッド映画かFOXドラマもどきの作品完成。和製のSFだというのにああバカバカしい。
アクションでも演技でも、どんなに本物ぽくたって実写に勝るものはないのだ。背景やクリーチャーの完成度くらいでは、カバーすることはとてもムリ。
なまじリアルさばかりを追求したために、結果として、この作品は「アニメ映画」ではなくて「出来の悪いアクション+表情に乏しい役者がぎこちない動きで見せるアメリカンなSF映画」でしかなくなってしまった!パチパチパチ。
本気で「世界にウケたい」と思うなら、「ハリウッドとは違う日本ならではのオリジナルな何か」で勝負しないとダメではないか。ハリウッド製のSF映画を供給されている地域では、「洋食」に対しては「喰い飽きて」いるはず。「洋食じゃない何か」を示さなければ、日本製のSF映画になど喰い付かない。
あえていうならFFⅩのような美術や世界観を使ったなら、まだ可能性はあったかもしれないが。
あまりの情けなさに迷わず成仏してほしい一作。合掌。