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<ネタバレ>「現代に蘇った吸血鬼」ではあるが、真の現代ではなくて1972年ということで、今から思えば「懐かしいあの時代」である。ベトナム戦争とかヒッピーとかLove&pieceとか、日本でも今の50代後半からは「わかる」文化だ。それを舞台としたワケは、まあ、近代的な現代よりは馴染みやすいからであろうし、懐古趣味でもあろう。とまあ、真面目に評しようとしても無駄な努力かもしれない。エバ・グリーンのエロい魅力とカーペンターズのTop of the world が映画館で聴くと案外音質よくて感心したことが印象に残った。ケチョンケチョンの低評価はリアルに70年代を知る「少数派」としては残念であるので、9点とさせていただいた。 この映画はストーリーの整合性とかモラル的なものを基準に見ちゃ、つまらない。「くだらない」ものでも飽きずに惹きつけられて1本見とおしてしまう、そういう味の映画かな。まあ真面目で品が良く、40歳より若い鑑賞者にはつらい映画かもしれないが、ブラックな味が好みの中年男にはギリギリストライクです。[良:1票]