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<ネタバレ>まさに力技敵な感動の渦!そしてその主役はカービーだ!モノクロのザラついた映像が光り輝くような、そんな場面の応酬です。中盤、憎きカービーがロシア人に投げ飛ばされる場面で総快感を味わい、そしてクライマックスでは反対ににカービーがロシア人を投げ飛ばすのですが、僕はこの場面で思わず涙がボワッと溢れました。このあたり、巧いなと思います、たまらないなと感じます。それに、つねにクルクル回って踊るバレリーナのエシー(アン・ミラー!)が最高ですね。これも、それまでは“変な家族”の象徴として微笑みと失笑の間で踊り続けていたのですが、ラスト、バンダーホフ爺さんとカービーが(ついに!)二人でハーモニカ演奏を始めた場面で、またしてもクルクルと踊りながら画面に切り込むように登場してきた瞬間、(おおっ!)と感嘆の声をあげてしまいました。それまでのバラバラであるが故の楽しさから一転、それぞれがグッと一体感を持ちえた素晴らしい場面だと思います。余談ですが、僕はジーン・アーサーが好きだなと思って、彼女の、キャプラ監督以外の出演作をここ最近2本鑑賞したのですが“それ程でもないな”と感じてしまったのです。ところが一転、今回本作を鑑賞して、やはり“ジーン・アーサー最高”と思い直したのです。ここに『オペラハット』『スミス都へ行く』での彼女の印象は確固たるものになりました。これもひとつのキャプラ・マジックなのでしょうか。[良:1票]