巷(特に映画通)での評判は芳しくない前作でも、私個人としては .. >(続きを読む)
巷(特に映画通)での評判は芳しくない前作でも、私個人としては好きな映画に振り分けられます。SFとは名ばかりの、ノンサイエンスなアホ設定も、むしろそれが良いと思える馬鹿さ加減が好みでした。ストーリーはごくシンプルに。弱者の一刺しが強者を挫くカタルシスも上々で、セールスポイントはあくまで圧倒的な破壊シーンによる映像美という潔さが良いじゃないですか。そこで本作。宇宙船のスケールは前作をはるかに凌ぎます。そりゃもうデカい。ここだけは前作同様に◎がつくのですが、それ以外の要素はほぼマイナス査定という残念な結果でした。一番の問題点はオフザケが過ぎた事かと。前作もギャグ紛いの設定や描写が散見されましたが、一応箸休めの範疇。でも本作では主人公の親父さん絡みのエピソードが完全にギャグでした。サスペンスの緩和剤としてのお笑い要素はアリでも、過ぎれば普通にコメディです。さじ加減を間違えると悲惨なコトになるのは、料理も映画も一緒かと。そういう意味では、本作を純粋にコメディとして楽しむ手はあると思いますが……。もし映画館で鑑賞していたら、また違った印象であった可能性は否定しませんが、お茶の間TV鑑賞ではこの点数が精いっぱいです。