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(シリーズ全体の感想も含んでいます。)前2作品「我が人生~」「遥かな時代の~」で描かれたのは、“戦後の日本”という時代の空気。レトロ感あふれる台詞回しと映像が印象的でした。2作品で1つの世界を形成しているという感じです。本作で描かれたのは、江戸川乱歩を思わせる陰鬱とエロスの世界。前2作品とは一応別の路線ではありますが、濱マイクの世界観(2枚目半の主人公をはじめとする登場人物たちの明るさと、それに反するような影ある物語)は健在でした。本シリーズは、この世界観を楽しめるかどうかがすべてだと思います。ストーリー云々は二の次。自分は、この独特な陰陽併せ持つ雰囲気が好きなので、3作とも満足しました。(好みの順だと3>1>2です。)音楽も良かったです。(余談ですが、自分が大好きなCGアニメ「ポピー・ザ・パフォーマー」「ガラクタ通りのステイン」の音楽を担当している、めいなCO.さんの名前を見つけることが出来て嬉しかったです。)個人的なお気に入りキャラは星野くん。スピンオフで星野くんが主役のお話を作ってくれたら映画館まで観にいったと思います。シリーズ3作品を通して観ると、いかにTV版が一般向けにアレンジしてあるかが分かります。