予告編を観た時、最初に口から出たのが「あ~ぁ」で、次が「やっ .. >(続きを読む)
予告編を観た時、最初に口から出たのが「あ~ぁ」で、次が「やっちゃったぁ~」だった。
それはつまり、マトリックスシリーズで映像革新を果たしたウォシャウスキー兄弟の新作に期待が抱けず、彼等の才能の終焉を感じたのだった。
完全にスルーを決め込んだ所為で、始まっていた事すら知らなかった劇場公開もいつの間にか終わり、そしてやっぱりいつの間にかレンタルビデオの新作コーナーに並んでいたDVDを、何とな~く借りて観賞。
果たして結果はと言えば……大・後・悔!
何で私はこの映画を劇場で観なかったのかっ!
ええい、たかだか数分の予告編を観ただけで見切りをつけた、過去の自分を殴ってやりたい。兄弟に謝れ俺。
そういった後悔の念も含め、本作は今川監督のOVA「ジャイアントロボ」を観た時の感覚に通じるものがある。
とにかく単純明快に面白いのだ。
まさにマンガなノリのキャラクター達は、何処までも馬鹿馬鹿しくそして格好イイ!
今まで観た事もない極彩色溢れる映像美術は、完全に新たな世界観を確立。
原作テーマ曲のアレンジもバッチリ決まっていて、見終わった後しばらくは口ずさむ事請け合い。
子供から大人まで誰でも一緒に楽しめて、年輩の方には懐かしくも新しい、若い方には古くさいんだけど新鮮。
こんな痛快な娯楽映画を観たのは本当に久しぶりだ。
私同様に本作を敬遠していた人にも是非観て欲しい一本。
興行的に大失敗したらしい本作の影響で、ウォシャウスキー兄弟の次回作の資金が集まるかどうか心配で仕方がない。