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<ネタバレ>SF映画なのだから、登場するSF技術がいくら非現実的であろうと問題はないと思う。しかし、同時にサスペンス映画であるわけだから、そうしたSF技術や特殊な設定を前提とした上で、ストーリーの辻褄が合っていなければ、それはやはり脚本として問題がある。この映画にとって時間的な整合性は、「デジャヴ」を表現する上での生命線であるはずだ。しかし結果的に、整合性はぼやかされ、さまざまな矛盾が明示的に解決されることはない。数学者ならば例のSF技術を幾重にも駆使してこの謎を解けるのかもしれないが、一般人からするとただ誤魔化されているという印象に終わってしまう。映画を観終わってから色々と材料を洗い出して頭の中で再構成するという作業はそれなりに面白いのだが、そもそも「正しい答え」が用意されていないとすれば随分な肩透かしだ。もし「正しい答え」にたどり着ければ、この点数も変わるのだが。