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<ネタバレ>食わず嫌いで観ていなかった井筒映画ですが、テンポ良く観れるし、雰囲気などは良いものの、良いとは思えませんでした。役者の演技は良いのだが、心理描写が足りず、理解できないシーンが多々あった。確かに今の若者に活気や根性はないのかもしれないが、何でもかんでも暴力や根性で解決しようとして良いのだろうか。前編通して映される暴力描写も意味が分からない。差別に関しても、若者は何も知らないから出て行けなんてそれでは何も始まらない。確かに当事者たちからすれば、根の深い問題だと思う。だからと言ってラジオの「イムジン河」の下りは、ベタでキレイ過ぎる。そして、終盤の生死のエピソードも頂けない。フリーセックスとか言って子供が出来、お金がないから制服を売ろうとし、代わりで売りに言ったチェドキが絡まれ、不運にも事故死。そして、子供が無事生まれて感動。自分たちだけ舞い上がって、チェドキには触れず。彼の死は、当然彼も悪いだろうし、周りも悪いだろうし、誰か一人の責任ではないが、新しい命が授かればそれで良しなのか。どうも納得がいかない。